オープニング3 明け方の夢は昏く
2004年7月20日以降PBWオープニング。
シナリオ「ついなのおん」を経て、門番は鹿島陽輔?。
最も愛想が無く、かつ説明を放棄している門番。
おはよう。
目は覚めたか?
いや、生界とは違う。
お前は死んだから。
聴こえなかったか?
死んだから、此処に。
憶えていないか。
崩れる痛みは。
憶えていても。
憶えていなくても。
どちらでも同じだ。
……泣いているのか?
あぁ、泣いてない?
そうか。
泣いても。別に。
……。
さあ。
この道を真っ直ぐに行け。
町に辿り着く。
誰かを適当に捕まえて、詳しい事を説明させるといい。
俺か?
面倒くさい。
左目?
ナイ。
ただ単に無いだけだ。
……あぁ。
そうだな。
此処に居るべき誰かならば、こう、言う。
いらっしゃい。
……。
いらっしゃい。
ここは仮冥界。
生と死の狭間に未だ眠る世界。
ひとつの閉じたる環……。
――さあ、早く行け。
目覚めたならば。
道を辿って。