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place2
 

よろず厄散

通りの中にある無名の薬屋。
よろず厄散の看板を掲げているが、
看板から屋号は消されている。

薄い硝子張りの引き戸を開く。
薬の匂いが鼻先を掠める。
棚の中の薬壜や、籠に放り込まれた薬袋。
店内は薄暗いが、そこそこに広い。

土間から続く上がりかまちには座布団がいくつか敷かれており、
その向こうは格子で仕切られた帳場となっている。

土間の隅っこに唐突に畳席ともんじゃ焼き用の鉄板が設置されている。

 

もずく茶屋

軽く腰を下ろし、一服するための茶店。
簡素な建物の入り口に下げられたよしずが
陽光を遮っている。

緋毛氈を掛けた縁台は通りにはみ出ており、
風通しは良いが人の目が少し気になる。

 

むかご酒房

引き戸を開く。
店内にはテーブルと椅子がいくつか。
奥にはカウンター。

天井から吊り下げられた古風なシャンデリアは
風格を感じさせるものだが、
埃とヤニで汚れているのが難点である。

店内には入れるが、営業はしていないようだ。

 

象足湯

櫻の杜にほど近く、木々が木陰を作る。
湧き出した湯は岩場に溜まり、
岩に腰掛けて足を浸すことができる。

身体を浸すほどの深さは無いが、
熱めの湯は足に気持ちが良い。

 

月輪座

がちりんざと読む。
建物の周囲には
いくつかの幟が色褪せながら立ち尽くしていた。

月輪座の看板を掲げた入り口をくぐる。
桝席の並ぶ一階はがらんとして広い。
客席を貫く花道の上に、うっすらと埃が積もる。
舞台は萌葱、柿色、黒の三色に染め分けられた定式幕で覆い隠されており、
二階へと続く階段は注連縄を掛けられ、封じられているようだ。

 

かまとの大湯

町中の目抜き通りにある銭湯。
かまとの大湯の文字が看板に描かれている。
湯は男女混浴。

無人の番台の横を通り、
暖簾をくぐって脱衣所へと入る。
隅に重ねられた竹籠に衣服を脱ぎ、風呂場に向かう。

広々とした木の湯船。
採光窓からの灯りと行灯に頼る室内は暗く、目を凝らしてやっと人の顔が見える程度だ。
木桶、柄杓、石鹸は風呂場に備え付けられている。
手拭いは番台の上に重ねてあり、これを借りることができるようだ。

 

裏手弁天

薬屋の裏手の小さな神社。
竹林に囲まれた銭洗い弁天。
小さいながらも鳥居、手水、お堂と揃っており、
きちんと手入れもされている。
手水の脇に用意された柄杓と笊で
銭を洗うことができる。

 

常夜番屋

じょうやばんやと読む。
通りの入り口あたりに設けられた番屋。
引き戸を開くと土間、
上がりかまちの前には
草履がいくつか散乱している。

板張りの床に上がる。
中央に備えられた囲炉裏には
重そうな鉄瓶が置かれ、灰の中に火箸が突っ込まれている。

 

閂大門

かんぬきだいもんと読む。
鵺の道から町へと、
道を断絶するように大門は聳え立つ。

門の左右に備えられた篝火は
昼日中にも火の勢いを絶やすことはない。

 

鵺の道

細い道は町の外へと続く。
暫くの間は左右に燈籠が並び、
和やかな光を投げかけては足元を照らしてくれる。

だが歩を進めればやがては燈籠も無くなり、
奥へと進む一足ごとに森は深くなる。

この道を鵺の道と呼ぶ。