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オープニング2 明鴉明鴉

 

PBW2003年4月5日以降のオープニング。
最初に会話を交わす門番は塚本圭太?だが、
シナリオ「深緑/禁忌、森の奥」を経てちょっとイっちゃってる。

 
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イラッシャイマセ?

 

アハハ、元気?
元気じゃない?
吃驚しちゃったのかな。
そりゃそうだネー。

違うよ、ここは仮冥界っていうんだよ。

ハイ、死にました。

死にました。

でも天国じゃないよ。
地獄。地獄でもない。

俺?
俺のことなんてどうでもいいデショー。
生界では高校生だったような気がする。
でもここには高校はないから、関係ないかも。

俺の名前?
ナイよ。
違うよ、ただ単にナイんだ。無いんだよ。
いいよいいよ、あんたの名前も聞かないでおくから。

そんなことより、今はここの説明、聞いてネ。

えーと、ここは仮冥界です。
あんたは死にました。
死に際、覚えてる人、憶えてない人、両方いる。
どっちでも同じだよ。
死んだことには違いないよネ。
五秒?
六秒?
錆び始めたらそんなもん。
あっという間に体が崩れ落ちるんだ。

ざああああああああああああああああああああああああって。
音を聞いた。

ざあああああああああああああああああ。
ざああああああああああああああああああああぁあぁ。

いつかの波の音、波の音にちょっと似てる。

寄せて返して引いて去って残して残ったと思ったら何も残らない。
耳元で聴こえた音。
あの音。
自分の体が崩れる音。
あれだけ、憶えてる。

――憶えてる?

いや、違うって。
神様のお導きじゃなくって、アルカナだよ。
ここを支配してるのはアルカナ。

WAND、CUP、SWORD、PENTACLE。
四属性のアルカナがここを支配してる。
あんたの身体にも支配は及ぶ。
わかんなくても、そのうちネ。

エー。俺は違うよー。
俺はそんなンじゃない。
ただ俺は此処でイラッシャイマセってしてるんだ。
アルカナ、誰だか解ったら教えてよ。俺もいっぱい言いたいことがあるんだ。
いっぱい。

で。

普通に生活してるみたいよ、皆。
やることなくって暇だったりするけどさ。
生界とそう変わるもんでもないみたい。

町並み。お店とかもちゃんとあるけど、ちょーっと生界よりは古い感じがする。
昔風?
昭和ヒトケタぐらい?とか、それぐらい?
アー。ごめんごめん、あんたに訊いてもわかんないよね。来たばっかなんだから。

金も普通に使える。
財布持ってる?
うん、その財布の中の金。使えるから。
金なくなったら?
したら、バイトでもして。
たまにバイト募集出てるみたいだからさ。

仮冥界は四つの地区に分かれてる。
その中の居住区ってとこに住んでね。

WANDが南

CUPが東

SWORDが西

PENTACLEが北

自分の属性地区にしか住めないんだよ。
空き家はいっぱいあるから、適当に探して住んで。
家賃?
空き家だから無料デショ。
勝手に住んでおけばいいんじゃない?

あと、門のことね。
四つの地区には四つの門。

南門

東門

西門

北門

それから、この中央門。
そうそう、あんたが今通ってきた門だよ。

どの門も普段は鎖されていて、アルカナの許可なしには開かない。
え、駄目だよ。
開かないんだってば。
アルカナの許可なしは無理って言ったデショー。
勝手にくぐったら、どうなっても知らないヨー。

ナニ?
そんなに生界に戻りたいの?

――気持ちはわかるケド。
でももう死んだってこと、忘れちゃ駄目だよ。
崩れ落ちるあの音を忘れちゃ駄目だよ。

……もう行きなよ。
適当に歩けば人に会えるよ。
ダイジョーブ、ここは優しい世界だからさ。
あんたのこともちゃんと迎え入れてくれるよ。
ちゃんとね。

俺?
俺は行かないヨー。

俺はここに居るんだ。
イラッシャイマセって言うのが、俺だから。

じゃあサヨナラ。
また会うこともあるカモ?
そうしたらその時には、あんたの名前を教えてね。
今は名前、聞かないでおくよ。

そうそう、最後にこれを言わなきゃ。

イラッシャイマセ。

ここは仮冥界。生と死の狭間をたゆたう世界。

ひとつの閉じたる環。

なんで自分がここにいるのかって?

それは自分で探してね。

俺の答えとあんたの答え、違うかもしれないデショ。

ネ。

 
 

Tag: 塚本圭太 門番 オープニング